院長のひとりごと

2012.03.07更新

早いもので、もう啓蟄も過ぎてしまいました。少し前に雨水で長く厳しかった冬から本当にすこし暖かくなって日本の72候24節気というのはたいしたものだなあと思っていたのですが。日本人の昔からの生活の中での自然の観察から作り出された節目ですが、昔の人の観察の鋭さには驚きます。こういう節気ごとの旬な食材やお魚、俳句などいろいろな情報を配信してくれているのが、"くらしの暦"というアプリで結構楽しめます。日本の四季の移ろいを文字と写真で楽しませてくれます。
日曜日に実家の鳳来寺に行って来ましたが、裏庭の梅の花が7分咲になっていました。もうずいぶんの老木で幹などにも日本書画に描かれる梅の木のような斑が入っております。毎年いつの間にか、そっと見てくれる人がいなくても鮮やかな花を咲かせています。思わず"東風吹かば"と菅原道真公の句が浮かんできました。今年は梅の開花が遅いと言われていますが、それでもだんだんと春が近づいていますね。もうじき蕨、薇が出てきて筍がにょきにょき顔を出し、鶯が鳴く春になるのも間近ですねえ。

投稿者: いくたウィメンズクリニック

2012.01.15更新

 今年は特に成人を迎えましたという年賀状をたくさんもらいました。私が大学で体外受精を行っていたときに妊娠された方達のお子さんです。少し前からそういう年賀状はいただいていたのですが、今年は多いなあという印象です。要は20年前に治療されてお子さんが元気に生まれてきた方達からの年賀状です。その方達と関わったときのことは今でも鮮明に覚えていて、つい数年前のことでしかないように感じられるのですが、現実には20年を経ているのです。きっと浦島太郎もこんな気持ちを抱いたのかなあと思ってしまいます。1日1日とその日の治療に腐心しながら一生懸命頑張ってきて、自分としては相変わらずの毎日でしかなかった気がするのですが、いつの間にか20年という歳月が過ぎていたのかあ~と、ハッとするとともに洗面台の鏡に映った自分の顔にそうなんだなあと納得させられたりするのです。精神的なものは20年前に止まったままで、相変わらずの精神年齢なのですが。
 体外受精治療のパイオニアの故Steptoe博士や、ICSIのパイオニアのベルギー大学のSteateghem教授と一緒に撮った写真を見た方に「この写真の中の先生は若いですねえ」と言われてしまいました。本当に写真の中の自分が若いのですよね...........
 さて年賀状の話にもどって、そんな成人を迎えましたという写真の中に印象深い1枚があります。3つ子ちゃん(失礼!もうちゃん付けではありませんね)の成人記念の写真があります。私も当時品胎を5組作ってしまいました。そのなかの1組のお子さん達です。男の子は精悍な顔立ちのたくましそうな立派な大人に成長されていて、女の子も美しい成人女性に成長されていて、ああ本当に良かったみんな元気で成長してくれていると本当に安心します。なんだか身内の子供の成長を喜んでいるような気持ちです。妊娠されから分娩までも心配の連続で、元気に生まれてきてくれた後も無事成長してくれることが一番の気がかりであった私にとっては、本当にうれしい限りなのですが、経た年数を感じずにはいられないのですよね。

投稿者: いくたウィメンズクリニック

2012.01.01更新

2012年になりました。朝は少々曇っていたものの風はそれほどではなく外に出てみても意外と寒くない一日となりました。お昼過ぎに近くの氏神様にお参りに行ってきました。いつもはほとんど人通りがない神社ですが、元旦のお昼過ぎであまり寒くないと言うこともあって結構初詣の人達が次々に見えて、寒さのためにたき火も行われていて暖をとるヒトも見え、流石にお正月だなあと感じさせる光景でした。そういえば昔は普通に見られた冬の風情とも言えた焚き火というものが、ダイオキシン騒ぎで消え失せて久しいですね。冬はあのたき火の中に薩摩芋を入れて、ほかほかの湯気が立つ焼きたてのお芋を食べたりしたことが懐かしく思い出されます。最も若い人達には何のことだかと首をひねることなのでしょうが。そういうお正月の定番の双六、おたふく、カルタ取り、羽根つきなどはほとんど見られないのではないでしょうか。まあ、確かにそれほどおもしろい遊びという程のものでもなかったですがね。今はさしあたってコンピューターゲームか、PSP、DSとかなのでしょうが、これも少したてばスマートフォンの遊びになってしまうのでしょうかね。年末も押し詰まって親戚の葬儀に新幹線で出かけたのですが、隣に座っていた母親と高校生くらいの息子の二人はずっとお互いのスマートフォンをいじりっぱなしで顔も見合わせない状態で時にはPSPを持ち出したりもしていました。マイクロチップを持った人間が作り出した小さな機械に思考回路をほとんど取り込まれるように熱中している。そんな姿を見ていて、なんだか親も子も自分以外の人との面倒な関わりよりも、小さな機械とのコミュニケーションの方が楽とでもに言わんばかりに熱中しているという姿が現代の親子の像なのかなとちょっと心配になりました。

投稿者: いくたウィメンズクリニック

2011.12.15更新

今日は双子座の流星群の極大ということで屋根の上で1時頃からしばらく夜空を見ていたのですが、雲はないものの、すぐ近くに明るく光るお月様が鎮座ましまして、全く流星を見ることができませんでした。残念、寒い想いをしただけでした。しかしくらい夜空をじっと目をこらして見つめていると星が流れたような気がしたりするのですよね。しかし明らかな輝く流星は皆無でした。

投稿者: いくたウィメンズクリニック

2011.11.05更新

昨日雑用を終えて10時過ぎにクリニックを出たら栄のイルミネーションが始まっていました。街路樹に巻き付けられたLEDが明るく通りに輝いていました。ただ例年に比べるとちょっと寂しい気がして、イルミネーションの数が少ないのかと思いましたが、街路樹を見てみるとみんな光っているし、どうも夜遅くかったのでお店の電気が消されていたためにそう感じたようです。最近の天候からは感じられませんが、イルミネーションを見ていると、そろそろ何処かからジングルベルの音楽が聞こえる頃になってきたんだなあと感じてしまいました。

投稿者: いくたウィメンズクリニック

2011.11.03更新

暦はどんどんと秋まっただ中になってきていますね。街のイルミネーションも点灯準備は終わって、スイッチオンを待つばかりです。
なばなの里もイルミネーションが今日から始まったようです。なんだかワクワクしてきます。厳しい寒さがくる前に覗きに行ってこないと。街の並木の葉も赤く変色してきていますが、どうも今年はあまりきれいに変色していない気がします。きれいに変色する前に枯れて乾燥している感じです。神宮の結婚式場用の駐車場の銀杏もだいぶ黄色く紅葉してきているもののまだまだですね。神宮の銀杏の紅葉が終わってから100m道路の銀杏が色づき始めます。銀杏並木の黄色く染まるのを見るのは楽しみです。
しかし、今年もあと2ヶ月を切ってしまった、というわけでやり残したことを済ませないとと思う一方、次から次へと出てくる雑用に追い回されて日が過ぎていっています。イカンなあこんなことでは!と自己嫌悪です。そんなことを考えながらも一旦姿を消して非常に残念がっていたものの、再びコンビニのお菓子売り場に姿を見せてきたチロルチョコのきなこ餅に心躍らせつまんで幸せを感じている私です。なんと安上がりな幸福なことか。

投稿者: いくたウィメンズクリニック

2011.10.21更新

今日昼に外に出ましたら、街路樹の横に軽トラックが止まっていているので、何をしているのかなと思ってよく見てみると、冬のイルミネーションの取り付けをし始めているのですよね。それを見てうれしくなってしまいました。でも、それとともにああもうそんな季節になったのだなあと。何となく震災以来景気の低迷、電力不足が叫ばれて街の灯りが寂しい日々が続いていたので、これから夜が長くなってなんだか損をしてしまうような気のする冬にあのイルミネーションが見られるのかと思うだけで気持ちが弾む気がしました。節電が叫ばれているのに不謹慎という意見もあるでしょうが、あの冬のイルミネーションを見るだけで、なんだか元気をもらえ日頃疲労感が飛んでいく感じがします。私はあまり見る機会は多くないのですが、名古屋駅のイルミネーションも復活すれば良いなあと思ってしまいました。

投稿者: いくたウィメンズクリニック

2011.10.03更新

三河の鳳来寺に阿寺の七滝というところがあります。鳳来寺の名所の一つにもなっているので観光案内に載ってもいると思います。でもそこに子抱き石というのがあって、妊娠を希望する人が訪れるのはあまり知られていないようです。私も大学在職中に三河から見えていた患者さんに聞いて初めて知ったくらいです。患者さん仲間でその話を聞いた方もわざわざもらいに行って効果があったと言って見えました。ちなみに私の本籍はそこからあまり遠くないところですのですが、ちっとも知りませんでした。あそこは阿寺断層があるところで滝に歩いて行く際に道横の右が切り通しになっているので土の中から礫岩がいっぱい顔を出しています。この石をよく見ると結構一度割れて、再びくっついているのです。地震の際に礫岩が地層のずれにより一旦切断され、再度圧力で接着しているのです。くいちがい礫岩と呼ばれるものです。こういうものに他の石なども強い圧力で押されて、おまけのようにくっついたものを昔から子抱き石と呼んでいるのですね。石が子供をだいているような感じに見えることから、妊娠を希望される人がおまじないとして持ってきて、無事妊娠出産となった暁には、滝の下の方に祭ってある小さな祠に、お礼方々石を返しにみえるのです。ですから祠の前には石がいっぱい積まれています。もしご興味があって覗いてみようかと思われる方はどうぞ。よくしっているでしょ。実はこの石がクリニックにも置いてあるんです。

投稿者: いくたウィメンズクリニック

2011.10.03更新

すっかり秋という気候になってしまいました。今年は昨年と異なり、夏から秋への切り替わりが素早いですね。
このように冷え込むとそろそろ紅葉が始まってくるのですよね。いつも行く神社の桜の花びらが黄色くなってきて落ち始めています。こういう季節は何となく好きなんですが、今年は鼻の調子が例年より早めにおかしくなってきています。そよそよと風が吹いてくると鼻がむずむずしてきます。でももう2週間もするとインフルエンザの予防接種が本格的に始まるし、今年の残りもあと少なくなるなあとシミジミ思ってしまいます。毎年この頃になるとそういう思いに駆られるのはそういう歳になったと言うことなのかなあと、更にしみじみ黄昏れてしまうのです。

投稿者: いくたウィメンズクリニック

2011.08.25更新

処暑も過ぎ流石に早朝や深夜の温度は下がってきましたが、まだまだ暑いですね。特に湿度が高い日が続いています。本当に最近の天候はおかしくなってしまっていて、ゲリラ豪雨などという言葉がニュースで飛び交います。昔子供の頃には夕立などと言う情緒のある言葉があったのですが、最近の雨の降り方はそういうものとはかけ離れていて、亜熱帯、熱帯のスコールというべきものじゃあないかなと思ってしまいます。温暖化で温帯地方であった日本が亜熱帯になりつつあるような気がします。本来の亜熱帯のように自然が残されている状況で雨が降るのと異なり、土が見えなくなってアスファルトやコンクリートで覆われてしまった都市部では、地面に吸い込まれるべき雨水が地中に入り込む場所を求めて地表を走り回っているような気がします。子供の頃は、雨上がりの水たまりなどを長靴で歩いて足下を泥だらけにしながら学校から帰ったものですが、今は焦げ茶色の泥水がたまった水たまりなどというものはなくなり、足もとが汚れなくなったのは良いのでしょうが、ふと本当にこれでいいのだろうか?と思ってしまうのは歳をとった証拠でしょうか。近頃の若者はとか愚痴っぽいことをいう爺様と同じかな?
水たまり、子の歓声に、蝉の声

投稿者: いくたウィメンズクリニック


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