2013.04.03更新
フーナーテスト(ヒューナーテスト)その2
フーナーテストの結果が悪くなるのは、子宮頚管粘液が粘液状からサラサラの卵の白身のような状態にならない。抗精子抗体の存在により生死の動きが止められてしまう。射精精液中の精子の数が少ない、精子運動率が悪いなどの場合などが考えられます。しかし、実はこの検査少々曖昧なところがあるために外国ではあまり重視しないところもあります。しかし全く信用のおけない検査という訳でもないため、日本では通常の検査として行われています。評価も難しいところがありますが。また、この検査の重要性の評価を低下させているのは、検査のデリケートさもあるでしょう。少し機会を持つタイミングがずれていると結果は悪化します。排卵直前に行うといっても夜中に排卵がおこってしまっているのか、まだ卵胞が残っているのかなどで黄体ホルモンがどれくらい分泌されているかによっても結果は大きく左右されてしまうからです。結果が良ければ問題ないと判断できますが、悪かった場合には少なくとも2回くらいは検査を行ってみないと正確には評価できないと考えています。
投稿者:
2013.04.02更新
フーナーテスト(ヒューナーテスト)その1
不妊検査の中の一つですが、性交後検査とも言われます。フーナーなのかヒューナーなのかはHuhnerのuには「¨」ウムラウトが付いているのですが、これを発音の際に無視するかどうかの違いです。フーナーテストは子宮頚管粘液の中に精子が何匹くらい入っていけているかどうかを調べる検査です。これを昔から相性の検査と呼んだりしていたのです。確かにご夫婦二人の要素が影響するという検査なのでそのように呼ばれていたのでしょうが、昔私も先輩の先生がそう言っていたのでそのように言っていたところ、結果が悪かった方が、真顔で真剣に、では私と主人とでは相性が悪くて子供ができないので別れた方がいいと言うことでしょうかと言われてビックリしました。それでなるほど検査をそんな風に表現してしまうと、そういう風に受け取られる方もいるなあとしみじみ思いました。もちろんそういうことではありませんとご説明をしましたが、それ以来相性の検査ですと言うのを止めました。とはいえ、表現が難しいのですが、お二人に係わる検査ですと言っております。前にも書きましたが、結果の良い方の場合には子宮頚管粘液を顕微鏡で見ていると子宮頚管粘液の中を一所懸命泳いでいる精子が見られます。その精子を見ていると切なくなりますね。精子が子宮頚管粘液の中に入っていける確率は1/3000~1/5000と言われています。ものすごく狭き門ですよ。司法試験の合格率などの比ではありません。その狭き門をくぐってなんとか頚管粘液の中に入ってきた精子なのです。そんな難関を通ってきたというのに検査のために頚管粘液ごと吸い取られて顕微鏡の上に持ってこられてしまっているのです。必死に泳いでいっても卵子はいないのです。それも精子にはわかるはずはありませんから何処かに卵子がいる筈と思って一所懸命泳いでいるのです。そんなけなげな精子の姿を見ていると、なんだかすごく精子に悪い事をしてしまったなあと罪悪感にさいなまれます。ですから採取する頚管粘液は最小限にとどめているのですが、あまり頚管粘液の多くない方では採取されてしまう割合は大きくなり、やはり気が咎めます。
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