院長のひとりごと

2014.02.04更新

今昔散歩の本を読み終わって、最近は尾張名所絵会(絵解き散歩)という本を寝る前にちらちら見ております。江戸時代の尾張名所圖會という書物の絵とその解説が書かれていて、最初は古くさい絵の載っているいまいちの本かなあと思いながらも買って帰ったのですが、読んでいくとこれもまた面白い。あちらこちらで目にする地名とその150年くらい前の江戸時代の観光ガイドのような絵図を見ながら解説がされているのですが、昔のそんな圖會がどの方向から描かれていて現在の状態と位置関係まで書かれており、更にその当時から今までの変化などにも触れられていて非常に面白いのです。これまた文章を読んだ後に。どれどれと虫眼鏡を取り出して絵をしげしげ見ているので、寝る前に2−3ページ見ればもう疲れて寝てしまう状態です。例えば大須ではかって清寿院境内にあった那古野山という現在の写真が載っていたりするのですが、たびたび大須に行っているのにこんな盛り土のような山どころか丘とも言えないものがどこかにあるらしいのですが見た事がない。はてどこにあるのだろうかと、考えるのですが見当がつかない、気になって仕方ないのでgoogle earthで空からの写真で探すのですがわからない。些細なことですがこんな事で時間がどんどん過ぎていってしまいます。牛巻に至っては、その少し先の新堀川のできる前に、そこに精進川と言う川があり、その淵に牛さえも巻き込み川に引きずり込んで食べてしまう大蛇がすんでいたといわれた事からついた地名だと知ると、昔のあの辺りがこんな風だったのかあんな風だったのかと思いを巡らせるのが非常に楽しいのです。まあしかし、こういう本を面白がってみていられるのは寝る前にくらい中にスタンドの明かりで見ている性なのだろうなあとも思ってしまいます。そういう環境で読むから一層あれこれ想像がかき立てられて面白いのでしょうねえ。宵の口や明るいうちではいろいろと周りからの雑音や、やらなければ行けない事に追いまくられて、心の余裕もないですから。夜の11時過ぎのテレビ番組でぼーっと見ていれば何となく見てしまう番組が、ちょっと視聴率があるからといってゴールデンの時間帯に移動したりしたところ、全然視聴率がとれずに終了してしまうという話とちょっと似たところもありますが、私が言いたいのは、この本が本当はつまらない本だとかいう事ではなく、この本は忙しいときとか時間のないときにバタバタとページをめくる本ではなくて、リラックスできる時間にゆったりと読む事で本当の面白さが引き出される本田という事です。そういうお時間の持てる方は一度ご覧になってはいかがでしょう。あ、この本は今のところ待合室にはおく予定はありません。なかなか自分の名前が呼ばれないのにいらいらしている環境で読む本ではないような気がするからで.....
診療までお待たせしてしまう事が多く申し訳ありません。

投稿者: いくたウィメンズクリニック

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