前のブログで人種の坩堝と書きましたが、やっと外国の患者さんが減ってきました。一時期の1/3くらいに減ったでしょうか。ほとんど不妊の方でしたが、この春までに妊娠されて分娩施設へと移って行かれました、または自国に自由に帰ることが可能になって、妊娠して帰って行かれた方達や自国での通院できることになって帰国された方もみえます。まだ少しお見えにはなりますが、大分待合室が落ち着いてきております。多かったときはご本人だけでは不安なため必ずご主人も一緒に付いてこられていてなかなか違和感が強く、ものの考え方も違うので、なかなか説明が難しかったりして、時間ばかりかかって、ちょっと困ったのですが、ちょっとほっとしております。日本語のしゃべれない外国の方の診察も医療法上診察を断ることもできず、日本の健康保険証を持っているので体外受精までして妊娠された方も見えます。
まあ、やっとちょっと落ち着きを取り戻した状態です.
そういえば分娩費の保険化の話でマスコミが騒いでおりますねえ。首相が異次元の少子化対策と行った時に、これが頭にあるのでは無いかと思いましたが、やっぱりその通りでした。いずれにしても年金対策を含めこれからの日本の税金で成り立っている予算がこのまま少子化が進めば破綻することは目に見えているからですね。年金なんか大分前に坂口厚生労働大臣の時代に支給などの制度を変えて、これで大丈夫とか国会で行っていましたが、その時からこんな付け焼き刃の対応ではすぐににっちもさっちもいかなくなると思っていましたが、とうとうそうなりつつありますね。分娩費の保険化と言えば不妊症の体外受精費用の保険化とおなじで、お金がかからなくなるのならとお産はああ多少増えるでしょうねえ。しかし、その財源を何処に持って行くかです。不妊治療の保険化に伴う費用は保険でまかなわれるので保険組合から払われます。実際には保険組合和お金が足りなくてヒイヒイ言っている状態です。ではどこからお金が出ているかというと皆さんの保険の掛け金からです、私などは医師国保に入っているので月36,000円ほどかかっていましたが、これが上がりました。20,000円上がりました。月の保険の掛け金が56,000円です!!!!。一般の方達の保険料は私たちほどでは無いでしょうが、上がっていくはずです。これで分娩費まで保険化すると8兆円分保険からのお金がいる計算らしい。テレビのコメンテーターが税金や国債などで手当はできないので保険からの支出でしょう、そうなると老人などの保険料をもうちょっと上げてとか言っていましたが、それは無理というものでしょう。高齢者はもう働いていないというか、働けない(雇ってもらえない)方達が大部分です。只でさえ若い頃には無かった介護保険料金が取られているのです。そういうことをきちっと理解していなくて、受診した時の自己負担分が安くなってしまっているをもう少し負担して貰ってとか言っていますが、収入も無く、生活もギリギリで暮らしている年寄りの方達からこれ以上のお金を取り立てるのは無理でしょう。死ねと言っているようなものでしょう。何とか一時しのぎの継ぎ接ぎでごまかしごまかしやってきたけれど、とうとうにっちもさっちもいかなくなったという事です。大きな病院ならまだ持ちこたえるかもしれませんが、巷の一般開業医では死活問題でしょうねえ。医療保険の掛け金がまたまたどれだけ上がるのでしょうかねえ。医療保険料金が払うのもためらわれるくらいになっちゃうかも。
あ~しかし、もともと有った花粉症がこの10年くらい前から喉に来るようになってしまって粘稠な痰が引っかかって出てこないので咳き込むようになってきています。今くらいからがのどの方が酷くなるので大変です。今年は黄砂も混じるのでどうなることやら。