院長のひとりごと

2016.04.07更新

この前の日曜日の夜にMrサンデーで元ウルグアイのホセ・ムヒカ元大統領が来日すると言うことで彼の演説や日常の生活の紹介をしていました。彼の話は何度かテレビで取り上げられていたので結構何度か目にしていたのですが、彼がインタビューの中で日本人は幸せなのかと何度か言っていたのをみました。確かに彼の演説で言っているのは正論で、まさにその通りだなあと感じましたね。各国経済を盛んにして国力を大きくしていこうとそれを目標にしているけれども、その追求が正しいのかな?といっているのですね。生活が豊かだということはなんなのだろうと言うことですね。いろいろな欲しいもの、有るといいかも、手に入ればうれしいなどで生活の豊かさを感じようとすると、その豊かさを手に入れるために、収入を増やすために必死に働く、お金が得られるためならといろいろな手段で収入を確保しようとしている。まるで必ずしも必要でないものまで手に入れようと、消費のために働くという生活を日本では送っていないのかなと質問している気がしました。日本には知足安分という言葉があります、安分という分に安んずという言葉はある意味身の程を知り分相応にしろという意味もあるので、小さく身の程で慎めという意味では好きな言葉ではありませんが、知足というのは足るを知るということで、重要な言葉だと思うのですね。ムヒカ元大統領もそういうことを言っているのだと思います。あんなことをしたい、こんなものもあるといいというような欲求には限りが有りません。その望みを叶えていくためには無尽蔵にお金が必要で自転車操業のように消費に使うお金を稼ぐという経済になっていないだろうかと言うことです。彼は結構老朽化した家に住み、古いフォルクスワーゲンに乗り、大統領時代の給与の9割を返上して、でも夫婦それで暮らせるから幸せだと言っているのです.以前ヒッチハイクの人が手を上げてやっと止まってくれた車に乗り込んだら、大統領と奥さんが乗っている車だったという逸話を聞いたことがあります。で、番組の終わりに宮根誠司が立ち飲みの居酒屋で話でもしたいというような締めくくりをしたのを聞いてがっかりしました。膝つき合わせて腹を割った話がしてみたいというのはいいですが、もし元大統領が聞いたら、おそらくこう答えるのでは無いでしょうか。話をしたいのならそんなところでお金を使わなくても、自分のうちか貴方の家でお話をしましょう、お酒がいるのなら持って行きますよというと思うのですが。

投稿者: いくたウィメンズクリニック


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