院長のひとりごと

2014.08.20更新

  もうお盆休みもすっかり終わりましたが、まだ蒸し暑い梅雨の出来損ないのような天候が続いていますねえ。例年お盆は実家に行かず名古屋の中でうろうろしているのですが、今年は実家に行こうと思っていた10日に台風が来てしまい。行けなかったので1日の日帰りで渋滞の中実家への往復をしてきました。昔は実家の家の前から高速のインターまで車が列をなしていて、その列の中に入る事も難しい状態で、なんとか中に割り込めても、のろのろと20kmを1−2時間かかってしまう状態になうので、もう10数年以上お盆の時期には行かないようにしていたのですが、今年久しぶりに行ってみました。以外にも以前経験したほどの渋滞にはなっていませんでした。まあ時間を外していった性もあるでしょうが、バイパスなどが整備されてきていて、車の流れが良くなった事が大きいと思います。東名高速もいつもながらの岡崎と音羽蒲郡との間の渋滞がやはりものすごくなっていましたが。私が大学に入るくらいまでは実家の前の道路は林道かと間違うほどの荒れ道でしかなく、車が走ると砂埃がもうもうと立つような道でした。勿論ちょっと雨が降ると、うちよりもう少し奥に進んだ山際の道は土砂崩れで通行不能になる事がしばしばでした。そんな道が豊橋から飯田まで続いていたのです。車一台が通れるような道で、対向車がくると止まってお互いに車寄せをしながらすれ違った道でした。今は舗装された2車線で車がびゅんびゅん走っていきます。夏は川沿いでバーベキューなどをしに家族連れなどが多く押し寄せてきます。本当に不便な田舎でしかなかった場所も舗装道路ができる事により様変わりしてきます。更に高速道路が今建設中で三遠南信、第二東名と二つの高速が全線開通したりするといったいどうなっていくのかなあと考えてしまいます。まあ時代の移り変わりが自分の記憶の中で比較できるようになっているというのは、歳を取ったということなんでしょうね。実家の敷地内にある墓参りに行く途中にあるもう恐らく100年以上前からそこにあったであろうと思われる梅の古木が、この前の台風に絶えきれず幹が縦に裂けてしまっていました。いつも冬が終わる頃になると花を咲かせて、ああ梅の花が咲く様になった、まだ寒いけれどもうじき春なんだなあと感じさせてくれていたのですが、非常に残念です。いつからそこに生えていたのか知りませんが、恐らく江戸時代からあったかもと思わせるほど古い木でした。ちょっと大切なものを失った気がして非常に残念な気がしました。でもその残った幹から新たな芽が吹いてきてくれるのを期待をしています。なんだか人間世界よりももっとゆっくりとしてはいますが、人間の世界の世代交代をみるような気がしてなりません。



 

投稿者: いくたウィメンズクリニック


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