2012.10.08更新
ノーベル賞受賞、iPS細胞の卵子
インターネットの記事やニュースでiPS細胞で有名な山中教授がノーベル賞を受賞したと伝えています。世界中の研究者に衝撃を与え一気に様々に研究が進んだ先駆けの研究成果ですからいつもらっても当たり前だなとは思ってはいましたが、以外と早かったですねえ。山中教授の研究から派生した研究といえますが、数日前に同じように大きく報道されていて、とうとう出来てきたかとしみじみ思ったのが、動物実験の段階ではありますが人工的に卵子を作り出し、その卵子を受精させて子供が生まれてきたというニュースです。思えば15年以上前頃から、将来きっと人工的に卵子を作り出すことが可能になるだろうと思っていましたので、もう可能になったのかという思いと、やっとというべきなのだろうかとしみじみ思いました。クローン羊が誕生した時にきっとこういう技術に新しい技術を導入していけば最終的には人の卵子も作り出せると思っていました。私のようにお子さんを望んで見える方たちに、一人でもお子さんをと思っている人間にとっては、年齢という如何ともし難い大きな壁に、常に己の力のなさを感じさせられています。以前J Choenの講習会に参加して細胞質移植だとか、核移植の手技のトレーニングを受けたときも、きっと卵子を作り出すことになるだろうなあと確信しました。但しその際に、それまでに傷ついてしまった遺伝子を元に戻せることが出来なければ、傷ついた遺伝子を使って子孫を作るクローン技術と同じことになり、人にはおいそれとは応用は出来ないだろうなあと思っていました。おそらく46本の染色体を半減させる技術や、インプリンティングの解除などは、それほど時間はかからず可能になると思っていましたから。しかし、これで最後の傷ついた遺伝子を修復するというところまでは来たなあと思いました。ただどういう状態が正常と言えるのかという大問題が残ると思いますが。従ってまだ先は長いのですが、一番怖いのは出来るなら行ってみようという一番争いのようなことが起こらないことを願うばかりです。クローン技術が世に明らかになった際も、安全性もわからない時点で人のクローン人間を作るなどと言い出す医療関係者が出てきていましたから。技術的に可能でも行って良いことと、いけないことがあるはずですし、安全性を一番優先に考えなければいけないと話ですから。
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