院長のひとりごと

2024.01.08更新

本日1月8日に愛知学院大学の新年交流会に産婦人科医会の会長の代理で出席してきました盛大な会でした。この会の中で研究室の現在までの業績、兎唇口蓋裂の先天異常を持っ新生児治療についての現状についてもご披露がありました。私たちが産婦人科医となった48年前の時代とはかなり治療についても進歩していることについては、研究室を主宰して見える夏目教授に1年少し前に愛知産婦人科医師会の会員宛の会報誌にお願いして執筆していただいていてある程度は理解していたものの、実際に手術の完遂度を高めるための手術前からの治療、手術後の赤ちゃんの成長に伴う変型などに対する矯正のための手術などをスライドでお見せいただいて、最後には治療されて成人されて見える方の現在の口もとの状態を紹介されました。全く痕跡を認めないほどきれいに修復されているのを見て驚愕いたしました。この口唇口蓋裂センターを夏目教授が立ち上げられて32年ほどになるのですが、口語障害やカウンセリングなど多岐にわたる職種の方達との連携を密にして治療に当たって見えるのがわかり感心いたしました。1000分の1の確率でこの障害を持った赤ちゃんが生まれてきます。実際にこの障害を持った赤ちゃんが生まれて来るときに立ち会った産婦人科医は、一瞬息が止まるほどショックを受けるとともに、この子の母親赤ちゃんを見たときに抱く気持ちどれほどだろうかと思い気持ちがもの凄く落ち込みます。今日の会での治療に関する状況の詳細が具体的にわかり,少し救われる気もしました。しかし,最終的に望まれるのは、この疾患の発生を予防できるような治療方法が一刻も早く実際に応用できる様になることで、産婦人科医である私はそれを願うばかりです。

投稿者: いくたウィメンズクリニック


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