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2008.08.19 米国での卵子提供の増加
CNNが伝えるところでは不妊治療で使用される卵子の提供者が米国で急増しているのだそうです。この原因として経済の低迷が関係しているとの分析を紹介しています。提供により受け取る報酬は商業主義にならないようにということで非常に高額ではないのですが、それでも50-100万円の報酬と言うことなら馬鹿にはならないということなのでしょう。当初は商業主義に陥らないようにということで礼金程度の金額と言うことでしたが、現在のように経済低迷と諸物価(ガソリン)の高騰によりお金の価値が変わってくれば卵子の提供という事に対する考えも変わってくると言うことなのでしょう。日本でも早く国の主導による卵子提供の実施に向けての動きが期待されますが、いつになるのやら。待ちきれない一部の組織が自主的に開始するとのニュースもありましたが、やはり本来は国が動いて欲しいものです。
2008.08.19 エジプトの7つ子
エジプトで7つ子が誕生して話題となっています。もともと3人の女の子を持つ母親にです。男の子が欲しくて排卵誘発剤を使用した結果と伝えているニュースが多いのですが、中には医師団が排卵誘発剤は使っていないとコメントしているというニュースもあります。本当のところは不明ですが、母親の年齢が27歳らしいのでどう考えても自然妊娠は考えにくいような気がします。いずれにしても男の子が欲しいからということで不妊治療の排卵誘発を行ったということ自体が無謀で理由が理解できない気がしますね。まあ7人の赤ちゃんのうち4人が男の子らしいので目的は達せられたといえば達せられはしましたが。男の子が欲しいだけならもっと他の方法もあったのではないかと思いますがねえ。まあみんな健康らしいのでそれが救いですね。
2008.08.12 オリンピックの金メダル
北島康介君の金メダルのシーンが昨日から何度もテレビに映し出されていましたが、4年間の間の苦労とストレスの後の金メダルで本当に嬉しさが溢れていました。不妊症でなかなか妊娠に至らずやっとの事で妊娠された方も同じ心境だなあとつくづくおもいました。皆さんヤッターッとは叫ばれませんが、嬉しさに加えて今までの心の重荷を思って込みあげるものを抑えられない方も沢山みえます。私たち不妊治療に従事するものにとってその瞬間に出会えた時には、オリンピックの金メダルのシーンと同じくらいの感動を味合わせて頂けるのでと本当に幸せだなあと感じます。こちらもあれやこれやと手を尽くした不妊治療の結果の妊娠であるときは、思わずもらい泣きをしてしまいそうです(流石に患者さんの手前恥ずかしいので必死にこらえて取り繕ってはいますけれどね)。そう思う反面、産婦人科医になった頃には、難産で一晩分娩につきっきりの末元気な赤ちゃんがオギャアと生まれてきたときに、こういう感動があったのだけれど、としみじみ考えてしまうのです。
2008.08.11 代理出産児の出国不可
インドで日本人の依頼により体外受精により代理出生した児が出国できない状態になっているというニュースが伝わってきています。理由は当初依頼した夫婦が離婚してしまい、元妻が引き取りを拒否したためとか。インドでの代理出産が多くなっていると言うことにも驚きましたが、やはりこういうことは夫婦の間のきちっとした話し合いがなされていないと起こりうる話で、起こるべくして起こったという気もします。引き取りを拒否したのは奥さんの卵子が使われていなかったため出生した児には自分の遺伝子がつながっていない、つまりある意味赤の他人であるということだと思います。自分の遺伝子も伝わっているわけでもなく、自分が生んだということもない子供を確かに愛着を持って引き受けると言うことができないと言うことも理解できないこともありません。申し込みをしたときどういう話し合いだったのかしるべ区もありませんので、安易にこれを批判できるものではありませんが、体外受精胚移植という不妊治療がさらに夫婦の間という一つの範囲を超えるときに生じる可能性が高くなる一つの弊害でもあるでしょう。最も通常の体外受精治療でも起こらないとは言えないことですし、夫以外の精子を使っての人工授精ですらこういうことが起こりえるのではないかと私は心配しています。
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