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2008.07.27  尿路結石と着床

名古屋市立大学泌尿器科の郡健二郎教授の尿路結石のお話を聞いてきました。内容は尿路結石はメタボリック症候群というお話でした。尿路の結石もそれぞれの結晶をつなぎ止めて結石という形にするマトリックスというものが必要で、尿細管などの内皮の細胞内にあるようなタンパク質をマトリックスとして結晶が細胞内でつながって石になっていくということでした。こういう状態がメタボリック症候群の動脈硬化の発生とよく似ていて実際に結石の発生も男性、女性のメタボリック症候群の発生年齢カーブとよく似ているのだそうです。おもしろいなあと思ったのはこういう石灰化に関係しているものがオステオポンチンという物質なのだそうです。元々は骨とハイドロキシアパタイトとをつなぎ止めておくものと言うことで名付けられたのですが、この物質実は子宮内膜で着床の時に大事とされているインテグリン(αvβ3)に結合する物質でもあり、これとCD44という物質が一緒になって子宮内膜と胚とをつなぐことが分かっているのです。生殖・不妊治療の分野では着床・妊娠という大事な出来事を仲介している大切な物質が、泌尿器科系では蓚酸カルシウムなどの結晶をつなぎ合わせて結石などというやっかいなものを作り出している物質になっていたということがひどくおもしろく感じられました。ひょっとすると結石のできるような女性には着床障害は少ないのかなあ?

投稿者 いくたウィメンズクリニック (21:54) | PermaLink
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